予約採用はいつ何をするか|高校3年生の春から始まる給付型奨学金のスケジュール
返還不要の給付型奨学金と授業料等の減免を使うには、進学の前年、高校3年生のうちに申し込むのが基本です。これが予約採用です。
申込みの窓口は在籍する高校で、時期は高校ごとに違います。この記事では、いつ何をすればよいかを、日本学生支援機構(JASSO)の公表情報にもとづいて整理します。
予約採用とは
予約採用は、進学前に奨学金の採用候補者になっておく仕組みです。高校3年生の在学中に、在籍する高校を通じてJASSOに申し込みます。審査に通ると「採用候補者決定通知」が届き、進学先が決まったあとに手続きをすると支給が始まります。
授業料・入学金の減免を希望する場合も、申込みは1つです。給付奨学金を申し込む設問の中に、高等教育の修学支援新制度(給付奨学金・授業料等減免)を希望するかどうかを答える項目があり、そこで希望を出します。減免だけを別に申し込む形ではありません。
進学先が決まっていなくても申し込めます。予約採用は志望校が確定する前の段階で行うものです。進学先が対象校であることは最終的に必要ですが、申込みの時点で決まっている必要はありません。
申込みから振込までの流れ
- 高校から案内を受け取る
奨学金担当の先生から書類が配られ、説明会が開かれます。ここで申込みの締切が示されます。 - 申し込む
家計や本人の情報を入力し、必要書類を高校に提出します。住民税の情報などが判定に使われます。 - 採用候補者決定通知を受け取る
高校を通じて選考結果が通知されます。進学前に必ず行う手続きが案内されるので、案内に従います。 - 進学後、進学届を提出する
進学先の学校を通じてJASSOに進学届を出します。提出時期によって振込開始が変わります。 - 初回の振込
進学届の提出後、4月から6月のいずれかの月に本人名義の口座に振り込まれます。自宅外通学の月額は、賃貸借契約書のコピーなどの証明書類を提出して審査が終わってからで、それまでは自宅通学の月額です。 - 授業料等減免の手続き
減免の手続きは進学先の学校が行います。入学前後の書類に案内が含まれているので、期限を過ぎないように申請します。
いつ動くか
申込みの時期は高校によって異なります。JASSOも、必ず在籍する高校に確認するよう案内しています。多くの高校では春に案内が始まり、学校によっては秋にも募集があります。
実務的には、高校3年生になった4月に、奨学金担当の先生に「今年の予約採用はいつか」を聞くのが確実です。案内を待っていると締切に気づかないことがあります。春の募集を逃した場合は秋の募集があるか、それもなければ進学後の在学採用になります。
保護者の準備が要ります。申込みには生計維持者の収入や資産の情報が必要です。マイナンバーの提出を求められる手続きもあるため、書類が配られてから慌てないよう、春の時点で家庭内で共有しておいてください。
間に合わなかった場合
予約採用に申し込めなかった場合や、不採用だった場合は、進学後に進学先の学校を通じて在学採用に申し込めます。在学採用は春と秋に募集があり、具体的な時期は学校ごとに異なります。
春の在学採用で採用された場合、初回の振込は6月または7月です。支給の始まりからの月額がまとめて振り込まれますが、予約採用より支給開始が遅れるうえ、入学時にはまだ採用が決まっていない状態で学費を用意することになります。予約採用で先に決めておくほうが、進学時の資金計画が立てやすくなります。
なお、予約採用の申込み後に住民税の訂正などで判定が変わった場合は、進学先の窓口で相談するか、在学採用で申し込み直す扱いになります。
既卒者・高卒認定の方
高校を卒業して2年以内であれば、卒業した高校を通じて予約採用に申し込めます。窓口は在校生と同じく高校です。高等学校卒業程度認定試験の合格者(合格見込みを含む)は、高校ではなくJASSOに直接申し込みます。
制度全体の申込資格として、初めて高校等を卒業した年度の末日から2年以内という期間の条件があります。卒業から年数が経っている方は、この条件で対象外になることがあるため、先に確認してください。
主な一次資料
日本学生支援機構「進学前に申し込む(予約採用)」
日本学生支援機構「申込手続きについて(予約採用)」
日本学生支援機構「採用通知・振込開始」
日本学生支援機構「大学等奨学生予約採用の申込期間はいつですか」
本記事は制度の理解を助けるための情報提供であり、個別の審査結果を保証するものではありません。制度は改正されることがあります。情報基準日:2026年9月23日。

