在学採用はいつ何をするか|予約採用を逃した人・入学後に家計が変わった人の申込みスケジュール
給付型奨学金と授業料減免(高等教育の修学支援新制度)は、高校3年生のときに申し込む「予約採用」だけが入口ではありません。入学後に、在学している学校を通じて申し込む「在学採用」があり、毎年春と秋の2回募集されます。家計が急変した場合は、時期を問わず申し込めます。
この記事では、在学採用を使うのはどんな人か、年間のどこで何をするか、申込みから振込までの流れを整理します。制度の全体像は高等教育の修学支援新制度とはで確認してください。
在学採用とは(予約採用との違い)
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金には、進学前に申し込む予約採用と、進学後に申し込む在学採用の2つの入口があります。制度の中身は同じで、違うのは申し込む時期と窓口です。
| 比較項目 | 予約採用 | 在学採用 |
|---|---|---|
| 申し込む時期 | 高校3年生の春〜(進学前) | 入学後。春(4月〜)と秋(9月〜) |
| 窓口 | 在学している高校 | 在学している専門学校・大学 |
| 対象 | 翌年度に進学する人 | いま在学している人 |
| 支援の開始 | 入学後、進学届の提出後 | 採用後。申込みから初回振込まで2〜3か月程度 |
| 授業料減免 | 給付奨学金とあわせて進学先へ | 給付奨学金とあわせて在学校へ |
予約採用の流れは予約採用はいつ何をするかで整理しています。この記事は、その後ろにある2つ目の入口の話です。
在学採用を使うのはこんな人
- 予約採用に申し込まなかった、または採用されなかった人。高校在学中に手続きをしなかった場合でも、入学後に改めて申し込めます。
- 入学後に家計の状況が変わった人。予約採用の時点では対象外だったが、その後の所得の変化で区分に入る可能性がある場合。急変であれば次の章の家計急変採用、そうでなければ通常の在学採用です。
- 多子世帯の学生。2025年度(令和7年度)から、扶養する子どもが3人以上の多子世帯は所得制限なく授業料等減免の対象になりました。すでに在学している人も、在学採用で申し込みます。
- 1年次に申し込まなかった2年次・3年次の学生。在学採用は毎年募集されるので、学年の途中からでも申し込めます。
給付奨学金には進学時期の要件があります。高校等を卒業してから一定期間を超えて入学した方は、給付奨学金・授業料減免の対象になりません。社会人として働いてから養成校に入学する方は、まず高等教育の修学支援新制度とはで要件を確認してください。要件を満たさない場合でも、貸与奨学金(返還が必要)の在学採用は別に申し込めます。
年間スケジュール
募集は春と秋の2回です。申込期間は学校ごとに設定され、数週間と短いことが多いので、入学直後の掲示や配布物を見逃さないことが最初の関門です。
| 時期 | やること | 結果の通知 |
|---|---|---|
| 4月〜(春の募集) | 学校の奨学金窓口で申出 → 書類受取 → スカラネット入力 → マイナンバー提出 | 6月〜9月頃に学校を通じて書面で通知 |
| 9月〜(秋の募集) | 同上 | 11月〜2月頃(予定)に学校を通じて書面で通知 |
| 随時 | 家計急変採用(次章) | 個別 |
結果の時期はJASSOのFAQ(2026年4月更新)による目安です。書類の不備やマイナンバーの審査状況によって遅れることがあります。
春の募集で採用されると、初回の振込は申込みから2〜3か月程度あとになります。入学直後の数か月は奨学金なしで過ごす前提で、入学金・前期の授業料と生活費を用意しておく必要があります。
申込みの流れ
- 学校の奨学金窓口に申し出る
在学採用は、学校がJASSOとの間に入る仕組みです。学校が募集の案内を出すので、期間内に窓口で申し出て、申込書類一式(奨学金案内、スカラネット入力下書き用紙など)を受け取ります。 - 申込サイト(スカラネット)で申込情報を送信する
学校から渡される識別番号(ID・パスワード)でJASSOの申込サイトに入り、下書き用紙の内容を入力して送信します。入力内容は家族構成、収入、資産などです。 - マイナンバーをJASSOに郵送する
本人と生計維持者のマイナンバー関係書類を、指定の封筒でJASSOへ郵送します。これが届かないと審査が進みません。 - 授業料減免の申請を学校に出す
授業料等減免の申込みは、給付奨学金の申込みとあわせて行います。減免の審査と適用は学校(確認を受けた専門学校)が行うので、学校側の様式での申請が別に必要です。 - 採用後の手続き
学校を通じて書面で結果が通知されます。採用後は、振込口座の登録などの手続きを案内に従って行い、以後は毎年の継続手続き(在籍報告・収入状況の確認)が続きます。
給付奨学金はJASSO、授業料減免は学校。窓口が2つあることが、在学採用で手続きが止まりやすい原因です。学校の奨学金担当に「給付奨学金と授業料減免の両方を申し込む」と伝え、学校側の様式と提出期限を一緒に確認してください。
家計急変採用
被災、事故、病気、失職などで家計が急変した場合は、春・秋の募集を待たずに、年間を通じていつでも申し込めます。急変後の収入見込みで審査されるため、予約採用や通常の在学採用では対象外だった世帯でも、対象になることがあります。
申込先は同じく在学校の窓口です。急変の事由を証明する書類(離職票、罹災証明書など)が必要になるので、急変が起きたら早めに学校へ相談してください。急変が起きてから申込みまでの期限が定められている場合があります。
専門学校で確認すること
修学支援新制度の授業料減免と給付奨学金を受けられるのは、国の確認を受けた学校(確認大学等)に在学している場合に限られます。専門学校は、機構に登録された専門課程の学科が対象です。
- 在学している学校・学科が対象か。文部科学省の「支援の対象となる大学等の一覧」で確認できます。学校の奨学金窓口でも答えてもらえます。
- 学校の申込期間はいつか。JASSOの募集時期(春4月〜、秋9月〜)の中で、学校が独自に締切を設けます。
- 授業料減免の学校側の手続き。給付奨学金とは別の様式・締切になることがあります。
学費コンパスの学校ページは、専門実践教育訓練給付金の指定講座を軸に掲載しています。修学支援新制度の対象校かどうかは、文部科学省の一覧と各校の案内で確認してください。
最終的な採用の可否、支援区分、支援額は、日本学生支援機構と在学校の審査によって決まります。申込期間と必要書類は、在学している学校の窓口でご確認ください。
主な一次資料
日本学生支援機構「在学採用の申込みのてびき(大学・短大・専門課程を置く専修学校・高等専門学校)」および「2026年度 在学している方へ 奨学金案内(ダイジェスト)」
日本学生支援機構 FAQ「在学採用の申込みをしましたが、結果はいつ分かりますか」(2026年4月更新)
文部科学省「高等教育の修学支援新制度」
本記事は制度の手続きを整理するための情報提供であり、個別の採用可否・支援額を保証するものではありません。制度は改正されることがあります。情報基準日:2026年10月1日。

